KX-ROCK
PAPERMAKING / FILM製紙・フィルム関係
錆びない・剥がれない・磨り減らない。
製紙機械の心臓部へ、安心と安定を提供する。
製紙機械の心臓部であるプレスロールには、従来、天然花崗岩製のストンロールが用いられてきました。
これは天然花崗岩の白水に対する濡れ、および紙離れ性が優れているためです。
しかし、天然資源の枯渇や、近年のマシン高速化・大型化に伴う安全性・安定操業性を考慮し、ストンロール代替品の適用が渇望されるようになりました。その声にお応えすべく、KBKでは10年以上の歳月をかけ、セラミック溶射皮膜KX ROCK®を開発し、1997年、世の中に送り出しました。
特徴
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優れた濡れ性による安定した紙離れ性、および非粘着性
KX ROCK®表面はプロセス溶液に対する濡れ性に優れるため、ロール表面に均一な水膜を形成し、紙離れを安定させます。
また異物が水膜上に付着するため、ドクターで容易に除去できる効果も得られます。 -
優れた耐摩耗性
溶射皮膜が高硬度であり、粒子間の結合力が高いため、KX ROCK®は耐摩耗性に優れています。
よって長期間安定した表面形状を維持でき、再研磨周期も大幅に延長できています。
メンテナンスコストの削減にも貢献!<アブレイシブ摩耗試験結果>
他セラミック溶射材料に比べ、摩耗量が少なく耐摩耗性に優れる。<KX ROCK®表面粗さ経時変化グラフ>
納入時から稼働開始4年後までほとんど表面粗さが変化していない。 -
稼働環境を考慮した耐食性
プレスロールの稼働環境を考慮した皮膜材料の選定および構成により、KX ROCK®は外部からの環境遮断を完全にし、基材の腐食を防ぐことが可能。
特性
膜厚 | 700μm以上 |
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表面粗さ | Ra0.8~1.0μm |
硬さ | Hv1100~1200 |
使用環境温度 | 最高300℃ |